『メギド72』が原作のカードゲーム『THE Foton』用のカードスリーブを購入する前に知っておきたかった情報と、実際に購入したカードスリーブの種類をまとめた。
これまで筆者はカードゲームにあまり縁がなく、カードスリーブを購入するにあたっては知り合いのカードゲーム経験者から多大な助言を頂いた。
この記事がカードスリーブを買った事がないソロモン王の参考になれば幸いである。
①『THE Foton』の規格
カードスリーブはサイズが厳密に作られており、カードサイズよりも小さなスリーブを装着するのは難しい。
かといってカードサイズに対してスリーブが大きすぎると中のカードが動いて破損したり、対戦中にカードが飛び出したりする事がある。
カードにしっかり適合するスリーブを選ぶようにしたい。
1.カードの大きさ
横63mm×縦89mm、一般的に「スタンダードサイズ」と呼称される規格に近い。
有名なスタンダードサイズのトレーディングカードとしてMTGやポケモンカード等が挙げられるが、これらの作品のカードサイズは横63mm×縦88mmであり『THE Foton』のほうがほんのわずかに大きい。
2.カードの材質・特殊加工
表側は一般的な紙製トレーディングカードと同様の作りとなっており、ホログラムなどの特殊加工は無し。
裏側は「THE Foton」および「メギド72」のタイトルロゴが印刷されており、その上からざらざらした手触りの市松模様が特殊加工されている。
裏側の色(黒/白)はカードの種類によって異なる。
一部の「ゲーム進行用カード」には裏表の概念がなく、両側とも同じイラスト・デザインとなっている。
3.「THE Foton」基本セットのカード内容
オンラインストア「ゲーマーズ」で予約販売されていた*1「メギド72 カードゲーム THE Foton基本セット」に同梱されているカードは全部で241枚。
販売当時の商品ページ*2には「【セット内容】カード102枚(以下略)」と記載されていたが、実際には倍以上のカードが収録されている。
【合計241枚:内訳】
- メギドカード 72枚★
- 通常フォトンカード 90枚☆
- エクストラフォトンカード 8枚☆
- イベントカード 8枚☆
- 勝利点カード 60枚
- スタートカード 1枚
- ブランクカード 2枚
上記リストでは裏側が黒いカードに★、裏側が白いカードには☆を付記している。
②スリーブの種類
1.ハードとソフトの違い
カードスリーブは素材の厚さに応じて「ソフトスリーブ」と「ハードスリーブ」に大別されている。
基本的にハードスリーブの方が厚みがある分ソフトスリーブよりも破れにくく、カードを爪で刺したり引っかいたりなどの外圧にも強いため、特別な事情がない限りはハードスリーブを使う事が推奨される。
ソフトスリーブを使う場合は一回り大きなサイズのスリーブ(ハード・ソフトに限らず)をかぶせて2重にした方が安全。
2.マット加工スリーブ
一般的なカードスリーブは両面がつるつるしているが、片面にマット(ざらつき)などの特殊加工が施されたカードスリーブも存在する。
このようなスリーブの利点は「カードの滑りがよくなりシャッフルしやすくなる」事であり、対戦ツールとして『THE Foton』を使い倒す予定がある場合におすすめできる。
3.スリーブ保護スリーブ
オーバースリーブ等の呼称で販売されているカードスリーブを保護するためのスリーブ。
イラスト付きのカードスリーブが傷むのを防ぐためのスリーブで、最初から他のスリーブの上からかぶせることを想定して大きめのサイズで作られている。
2022年3月現在『メギド72』公式のイラスト付きスリーブは存在しないが、いずれ発売される事があれば保護スリーブを購入する必要が出てくるかもしれない。
③筆者のスリーブ購入方針
1.傷つけたくないカードは2重のハードスリーブでしっかり守る
筆者にとって『THE Foton』カードは対戦ツールであると同時にコレクションアイテムとしての意味合いを持つ。
中でも最重要アイテムと認識しているメギドカードは、厚みのあるハードスリーブを2重にする事でしっかり防護する事を選んだ。
これだけでも防護力は高まるが、さらに「横方向からカードを入れるスリーブ」と「縦方向からカードを入れるスリーブ」を組み合わせることで、スリーブの中に埃が入ったり何かの拍子にカードが飛び出したりする事故を防ぐ。
同じ方向から入れるスリーブを2重にする場合は2枚目のスリーブを1枚目とは逆の方向からかぶせればOK。
2.ゲーム進行用カードはハードスリーブ1枚で最低限守る
実際のゲームプレイにおいて頻繁に手に取ったりシャッフルするせいで傷みやすいと予想されるカードは「通常フォトンカード(90枚)」「イベントカード(8枚)」「勝利点カード(60枚)」である。
カード防護の観点からはよく使うカードこそ2重スリーブで守るべきと言えるが、いずれも筆者視点ではコレクションアイテムとして重要度が高くないこと、予算の都合があることから、以上のカード(計158枚)はハードスリーブ1枚での対応とした。
④実際に使用したスリーブ
内側用
- スリーブサイズ:横64mm×縦89mm(パーフェクト)
- 想定カードサイズ:横63mm×縦88mm(スタンダード)
- ハードスリーブ
- 横入れタイプ
2重スリーブの内側に使用。パーフェクトサイズ*3等と呼称される規格。
THE Fotonカードに対してぴったり合うサイズで、スリーブの中でカードがずれる事によるダメージを防ぐ効果が見込める。
効果のほどは不明だが保存性の向上に期待してUVカット性能付きという触れ込みの商品を購入した。
やや高値だがサイズは申し分なく、外側用のスリーブにもぴったり収まってくれた。
外側用
- スリーブサイズ:横66mm×縦92mm(レギュラー)
- 想定カードサイズ:横64mm×縦89mm(スタンダード)
- ハードスリーブ
- 縦入れタイプ
全てのカードに使用。レギュラーサイズ等と呼称される規格。
内側用スリーブに比べて一回り大きく1枚だけならスムーズに装着できるが、2重スリーブにする場合はどうしても窮屈になる。
装着の際は力を入れすぎてスリーブを破ったりカードを折り曲げたりする事がないよう慎重に取り組みたい。
⑤スリーブ装着後に見えた課題と対策
実際にスリーブを付けて『THE Foton』を遊んでみると課題が見えてきた。
- エクストラフォトンカードと通常フォトンカードが混ざると見つけにくい
使うパーティ次第ではエクストラフォトンを山札に戻してシャッフルする可能性があるので、ゲーム終了後などにうっかり他のフォトンカードと混ぜてしまうと見つけるのに手間がかかる。
視認性をよくするためにエクストラフォトンを入れる専用のスリーブ(色付き、イラスト付き、ホログラム入り等)を用意した方が良い。
後日購入したホログラムスリーブについては下記(リンク)を参照。
- カードがかさばりやすい
スリーブを装着した分カードが厚くなり、かさばりやすくなる。
具体的には2重スリーブのメギドカード72枚だけで『THE Foton』基本セットの紙箱にぎりぎり収まる程度。他のカードは紙箱に入らなくなる。
メギドカード以外のカードは商品が届いた際の段ボール箱に入れて保管していたが、後日100円ショップで購入した蓋つきのプラスチックケースに移した。
- 角(かど)が肌に当たると痛い
ハードスリーブのかどは鋭くとがっており*4、シャッフルなどで肌に当たるとチクチクする。
対策としてかどが丸くカットされたスリーブも販売されている模様だが、ゲームプレイする分には無対策でも特に問題はない。
- シャッフルする時にくっつきやすい
シャッフルする際にカード同士が物理的に一瞬くっついたり、カードが滑りにくく引っかかるような感触を伴う事がある。
ゲームプレイに支障をきたすほどではないと感じたが、気になる場合は先述したマット加工スリーブを使うのが良いと思われる。
ホログラムスリーブ
- スリーブサイズ:横65mm×縦90mm(レギュラー)
- 想定カードサイズ:横64mm×縦89mm(スタンダード)
- ソフトスリーブ
- 縦入れタイプ
エクストラフォトンカードにのみ使用。サイズの都合で外側用スリーブは装着できなかった。片面にホログラム加工が施されたカードスリーブ。
ホログラム部分が表側へ来るように装着する事で本物のキラカードを思わせる仕上がりになった。
ハードスリーブと感触を比べると一発でわかるほど薄く防護力には若干の不安があるものの、エクストラフォトンカードを激しくシャッフルする機会は少ないので破れたら予備をつける程度の感覚で使用する予定。
⑥使用したスリーブまとめ
- 内側用ハードスリーブ
64×89 72枚(メギドカードのみ) - 外側用ハードスリーブ
66×92 241枚(全カードに使用) - ホログラム入りソフトスリーブ
65×90 8枚(エクストラフォトンカードのみ)
関連外部リンク
『メギド72』の公式グッズを扱うオンラインストア。
リアルイベントとの連動(事後通販)でグッズを販売しており、売り切れたグッズの再入荷は行なわれない*5。
『THE Foton』の再販売予定は未定。